2015年10月31日土曜日

energyXTの各トラックには、EQ(イコライザー)が搭載されています。

今日はこのEQ(イコライザー)を使って、ギターアンプのVSTプラグインを使った時のノイズの除去方法を説明します。




画像のように、周波数測定のVST・SPANを使って無音時に鳴っているノイズの成分が、どこにあるかを特定し。energyXTのトラックEQ1~4を調整します。(VST・SPANは、この記事後半で入手するURLリンクを載せています。)

EQ1は低音をどの周波数から取り込むか?を決める役割です。今回はギターの周波数なので80Hzにしました。スイッチボタンを点灯させて、‐24.0㏈まで削ってしまいます。LSH(ロー・シェイプ)を設定します。画像で最初に水平だったグラフが変化しているのが分かると思います。今回は0.8の設定にしました。

EQ2では、ギターにとって美味しい周波数帯400Hz付近をやや持ち上げてみます。この周波数帯はギターのフレーズによって変わってきます。12フレット付近でリードのソロを行うなら、600Hz近辺になります。実音では1弦24フレットでも1280Hzなので、それ以上の周波数は全て倍音成分です。ですから余り大きな値を設定しても、ギターの実音を強調したことにはならないのです。PEQ(ポイント・イコライザー)は4.1にしました。
ひとつ前のグラフから変化したのが分かると思います。

EQ3で、ノイズ成分が多く含まれている周波数帯、このアンプの場合2000Hz付近になります。この周波数はアンプによって異なるので、個別に周波数測定を行って、カットする帯域を見定める必要があります。僕はノイズの成分が好きではないので、ガッツリと‐24.0㏈削ってしまいましたが、ジャンルや個人の好みでノイズをある程度残すのも有りです。PEQ(ポイント・イコライザー)は0.2にしました。

EQ4は、倍音成分の領域です。デフォルトでは10000Hzになっていますが、あえて聞こえる人には聞こえている20000Hzとして、ハイレゾに対応できる設定にしました。HSH(ハイ・シェイプ)でも削るというより持ち上げています。


ここで紹介したのは、あくまでもノイズ成分の除去を僕の好みで行ったものです。参考にしてオリジナルのEQの使い方を習得してください。
なお、周波数測定のVST・SPANは、voxengoで入手できます。同じページに使えるプラグインがFreeでたくさん紹介されているので、同時に手に入れるといいかと思います。
SPAN以外にリリースされているプラグインの中には、EQ(イコライザー)も含まれているので、energyXTのトラックEQではなく、こういったVSTの拡張機能でノイズを除去することもできます。





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